どんな本?
恋愛の歴史や変遷について書かれた本です。
読んでから知ったのですが著者はテレビにも出る有名な方だそうです。
(むーさんはテレビ見ないので分からないですが、、、)
要約
最近のZ世代(1990年代半ばから2010年序盤生まれ)の恋愛離れ、結婚離れの傾向が見られる。
今の時代に合った新しい結婚の形を考えてみましょうというお話
第1章 なぜ「恋愛」「結婚」しないのか
「いずれ結婚するつもり」の人は現在でも一定数(8割方)いるが生涯未婚率は増加傾向にある。
一方、恋人が欲しいという人も減少傾向にある。
経済格差も要因の一つで、非正規雇用の割合が増加と非正規雇用者の未婚率の高さが見られる。
SNSも恋愛離れの要因の一つになっていて、他人の恋愛談を見て既視感を持ってしまう、推し活が恋愛の代替になっているなどが挙げられる。
第2章 ロマンティック・ラブ幻想史
結婚の形は時代によって変わるのだから令和の時代においては必ずしも恋愛→結婚のプロセスを踏まなくてもよいのではないか。
平安時代は婿入りが主流で結婚の決定権は女性にあった。
鎌倉時代以降は家父長制の考えが強まって嫁入り婚が主流だった。
その後、見合い結婚から恋愛結婚へと変遷する。
そして最近の若者は情熱的な恋愛よりも親密な間柄のよい友達のような関係性を求めている傾向がある。
第3章 恋愛常識の落とし穴
恋愛と結婚は別物である。
恋愛と結婚では求めるべき人物像が違うので注意すべきである。
脳科学的にも恋愛の幸せと結婚の幸せは違う。
脳の中の幸せを感じる部分が異なり、恋愛はパワフルで中毒性のある快感を、結婚はリラックスできる充実感を得られるそう。
第4章 恋愛結婚とコスト
近頃のマッチングアプリの台頭で結婚率が上がっているかと言えばそうでもない。
選択肢が増えることで逆に選べなくなっている傾向がみられる。
選択肢が増えるほど選択するのが難しくなるのは心理学の実験からも言えるそう。
選択肢が増えていることも然ることながら、婚活(マッチングアプリ)ではつい欲張って条件をANDで増やしてしまい該当者が減ってしまうことも結婚率が上がらない要因と考えられる。
最初から100%の相手でなくても2人で協力して100%を目指せるような人を探すと良いのではないでしょうか。
第5章 経済格差と社会通念の壁 「共創結婚」に向けた24の提言
社会や企業が変わっていかないと未婚率の改善は見込めない。
第1章にもあったように非正規雇用の経済的に余裕がない人を助けるような制度が必要(賃上げ、職業訓練など)
同棲カップルや事実婚に対する支援を増やして結婚につながりやすくすべき
家事代行などのサービスを拡充して結婚生活のハードルを下げるべき
読もうと思ったきっかけ
kindleのデイリーセールで目に入ったからというのはさておき
結婚したいという気持ちはずっとあるのですが何分相手がいない(泣)
当時マッチングアプリで敗北が続き、恋愛って何ぞ?と思っていたときにこの本に出合いました。
こんなむーさんでも結婚できる道があるのだろうかという思いで本書を手に取りました。
印象に残ったところ
薄暗いため、美女やイケメンでも顔が売りにはならず、当時は「いかに教養を蓄えて、心に響く和歌を詠めるか」がモテのポイントだった、とのこと。「こう書けば女を落とせる」などと指南する、専用の虎の巻まであったそうです。
牛窪 恵. 恋愛結婚の終焉 (光文社新書) (p.129). 光文社. Kindle 版.
平安時代の恋愛に関して書かれたところです。
モテの基準は時代で異なるということですね。
自分の得意分野に時代が合わせてくれないかななんて考えてしまいます(笑)
そしていつの世もモテるための虎の巻があるのですね。
結婚当初は、「こんなはずじゃなかった」と少し後悔するかもしれません。ですが大丈夫、互いの人生の成功にコミットできる相手であれば、十分乗り越えていけるはずです。最初から100%の相手でなくとも、80%を二人で協力して100%に近づけていける相手か否かが重要なのです。
牛窪 恵. 恋愛結婚の終焉 (光文社新書) (p.239). 光文社. Kindle 版.
要約のところでも挙げましたが重要なことですよね。
こんな結婚がしたいです。
感想
恋愛の歴史や変遷について書かれた本でした。
恋愛結婚が今どき流行らないというのもそうかもしれないですね。
ただ、むーさん的には恋愛結婚したい派だったりするので、そこはまあ多様性ということで(笑)
専業主夫がいても良いと思いますし、同性婚もあっても良いと思います。
また、それらを受け入れられない人がいるというのも多様性かと
各々が楽しくやってくれたら良いなと思う今日この頃でした。
本書からの学びを一言で
恋愛、結婚は多様性の塊
こんな人におすすめ
- 「恋愛」、「結婚」というものについて考えたい人
- 婚活している人(特に第4章は考え方の参考になるかも)
興味を持っていただけたら下記から購入してみてください!
恋愛結婚の終焉 (光文社新書) [ 牛窪恵 ]
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